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ジャックと豆の木

ジャックと豆の木_d0168540_8403895.jpg昔何気なく読んでいた本で感想とか持たなかったのですが、今読んでみると子供にきちっと話しておきたい大事な点はあるんですよ。

私はこの本で「公正取引」について説明したいと思います。
母子家庭の貧乏なジャックがもう牛しかなくなってしまったのですが、市場で売ろうとしたけど売れなかったので、怪しげな中年男性に「これは魔法の豆の種だから」と言われて取引をしてしまうんですよね。それを持って帰ったジャックのお母さんはカンカンでやけくそになってその豆を庭に放り投げてしまうのですが、その豆が天高くまで伸びるという話です。

牛と一握りの豆の種を交換するというのが、公正でないということを教えることって大事だと思います。まず「公正」って何かっていうことの概念を子供に教えることが難しいことですよね。この本は読み物的に面白いというところに留めておいて高校生くらいになった時また読んでみて欲しいなぁって思います。勿論大人になってからも。

何故牛と一握りの豆を交換することが公正でないのか。まず牛を飼育するには広大な土地が必要ですね。その分そこには野菜を植えることは出来ない訳です。一握りの豆を収穫するのに必要な土地なんて1㎡くらいです。また豆は植えて半年以内に収穫出来ますが、牛が子牛から出荷出来るまでに成長するには何年かかかります。一握りの豆なんて一人分で一食分にしかなりません。一頭の牛だったら400Kgくらいあるのでその半分が食べられない部分だとしても一人200g食べても1000人の人と分けることが出来るんです。
平たく言うと「1食分と1000食分」を交換するのはおかしいってことです。

ジャックはその後豆の木を登って金の卵を産むにわとりや金のハープを大男から盗むのですが、生活が破綻した人間が出る行動というのは物を盗んで暮らすことに走りがちです。勿論そんなことはあってはならないのですが、こういう先に騙している人間が発端ではないかとも思われます。でもそういうことって目には見え難いですよね。

そうならないためにも社会や理科、算数を勉強することって大事なんだと教えて行きたいです。

ところで長男が7歳頃に「どんな話だったか覚えてる?」って聞いたら「ビーンズ(豆)」と「ジェリービーン」がすりかえられてました(笑)。「やだなぁ、ジェリービーンは種じゃないんだよ。これから木は生えないんだよ。」って言った時、それまで知らなかったらしく感心した顔をされたことがあまりにショックで、この話を元に「ジャックとジェリービーンの木」というパロディを作ってあげたら大ウケでなんどもなんども話してあげた記憶があります。



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by pukeko-p | 2011-11-07 08:41 | 絵本大好き!